失敗事例

水やりの失敗事例

水やり数日後に腐った苗

水やりをした時は元気だった苗です。
水やりから5日経った時に確認すると葉の付け根が黒くなっていました。

 普段は仕事をしているため、多肉植物の手入れは、休みの日か、夜しかできません。
 水やり後に、葉に水が残っていると、このように腐ってしまう苗が出てくるので、いつもは、水やり後に、エアーブローで空気を吹きかけて、葉の上にたまった水を飛ばしています。
 しかし、先日は忙しくて、水をかけたままの状態にしてしまったので、このような状態になりました。

 昨年度は、雨ざらしで育てていたので、雨が降った後に、葉の上に水が残っていると同様のトラブルが多発しました。
 雨ざらしの時に水が溜まって駄目になる苗はロメオが多かったです。

 今年から、温室での栽培に変更したのですが、昼に温室を開けていないので、湿度が80%程度に高くなっています。蒸れてカビやすい環境になっていました。

葉を取ってみると

葉を取ると、水が残っていたと思われる葉の付け根から腐ってカビが生えた状態でした。

腐った茎の反対側は、まだ通常の茎の色をしており、根は元気な状態でした。
やはり水やり後に葉に水が溜まっていたのが原因だと思います。

今回の処置

 もっと早く発見すれば、葉を取って、葉挿しにできますが、今回は、数日苗を確認していなかったので発見が遅れました。
 結果、葉の付け根まで黒く腐敗が進行していました。
 葉の付け根まで腐敗が進行してしまうと根が出る確率はかなり低いです。それでも過去に黒く変色してしまった葉から発根した葉がありました。

 茎は、根本まで腐敗が進行していない状況だったので、茎が黒く変色していた部分を取りました。

 元気な苗であれば、このようになった苗でも数か月後に、新しい芽が出てきます。
 この苗も、しばらくこの状態で様子を見ます。

 

 今回は、葉に水が溜まっていたので、溜まっていた水に接触していた茎の部分が腐りました。
 水をあげすぎて、土に水がずっと溜まっている状態であると、このような腐敗が根本から始まります。
 根本から腐ってきた場合は、早く発見できれば、腐っていない部分で茎をカットすることで、対処できます。
 いずれにしても、普段から苗の状態をよく確認しておくと、最悪のトラブルは回避できます。
 私はわかっていても、時間が取れなかったり、駄目なことをして、このようなトラブルは時々起こしています。


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