失敗事例

強い日射しに注意

今日は休みでゆっくり寝ていました。9時頃に外にでると、日に当たる場所に、小苗を置いていたことに気付き、移動しましたが、既に日射してやられていたので、このまま弱って駄目になります。
これからの時期は特に小さい苗の管理は注意が必要です。大きな苗は葉が縮む程度で持ちこたえるケースが多いですが、小さい苗ほど、1回のダメージが致命傷になります。

直射日光で当てていた小苗

昨日は日差しが強くなかったので、小苗や種まきの苗を直射日光に当たる場所に出したままにしていました。
 今日は日差しが強かったので、小苗を入れていたトレーの苗は全て葉がくしゃくしゃにやられてしまいました。写真はトレーの一部ですが、このトレーにはポットを全て詰めていたので、結構な数の小苗が駄目になりそうです。
 日射しにやられた大部分の苗は、数日経つと葉や茎がジュレてきて、弱って駄目になります。
 これから暑い日射しの日がやってきます。
特に小苗は直射日光に当ててしまうとこのような状態になり、駄目にしてしまうので、遮光して管理することをお勧めします。
 私は、遮光して管理できるスペースに置けなくなり、置き場の問題でこのような苗が大量発生してしまっています。
 なので、今はお渡しできる時期にプレゼントをしています。

種まきした苗

 種まきした苗も、直射日光が当たる場所に置いているので、日差しで葉が焦げて、数日後には葉か茎がジュレて溶けてきた苗が出始めました。
 特に原種の品種は駄目になるのが早かったです。
 ユリアナは瀕死状態の苗しか残っていないので、全滅状態かなと思います。ラウイはなぜかしぶとく残っています。
 きちんと遮光した場所で管理すればいいのですが、置き場がないので、生き残ってくれた苗を育てようと思っています。

同じ環境でも、元気に育っている品種もあります。
このように品種によって差が出たり、個体差もあるので、一概にこの品種はこうとまでは言い切れないと感じますが、傾向は体験すると判ってきます。
原種の品種より交配種の方が管理は楽です。
原種は成長している苗でも暑さで急に弱ってくる苗が良くでます。

置き場が無くなった要因

温室を設置したのが一番の要因です。今の時期は温室内で苗を育てることは難しいと判断して全て外に出すことにしました。

 冬対策のために温室を設置しました。 設置の時に、夏にも対応できるように通気を良くする目的で床をあげて設置したのですが、台風が来るかもとまだ全開にしていません。 台風の風が中に入った時に耐えられるように温室を作っていないので、台風が過ぎた時期に床は開ける予定です。

私が設置した温室の今の時期の駄目なポイントは以下です。

  • 風通しが悪いため、高温になる。
  • 高温で風通しが悪いと病気が発生しやすい。
  • アザミウマが発生しやすい。
  • 日差しが強い日は遮光が必要。遮光したままで日射しが弱い日は徒長しやすく。遮光の管理が面倒

    扇風機の設置は必須だと思いますが、それをしただけでは解決にならないとして、今の時期の温室の利用は諦めました。
    冬の時期は、当初小さい温室で育てていて、蒸れが凄く、この大きさにしたことで、冬の時期の蒸れには有効であったのですが、夏の時期はこのサイズは熱が溜まりやすいと感じました。
    屋根に天窓が二つついていて、風が吹くと風は入ってきますが、これでは足りません。

    夏の時期を鑑みると、夏は、壁を全て外せる温室が一番いいと思います。
    農家さんも暑い時期は、温室のビニルを全て外している方をよく見かけます。
    この経験をして、温室は、骨格を自分で作って、屋根は常設にして、壁は季節によってつけたり取ったりできるものにすればよかったなと反省しました。

    冬越しのために活躍した温室ですが、今の時期では温室は使えず、苗は、軒下に作った棚で管理しています。そこにも置けない苗は、日差しが当たる地面に置いていて、多少遮光シートはかけていますが、これからどんどんやられていく苗が増えていきそうです。

葉焼けや高温障害

 暑くなってくると、葉の色が変わってきたり、苗が弱ってしまうものがでてきます。
 一番ややこしいのが、夏に紅葉する品種もあるため、掛け合わせによっては夏に色が変わったり、苗が安定していないと、紅葉を繰り返す苗も出てくるので、色だけでは苗の状態をつかむことは難しいと感じます。
 高温障害はエケベリアは暑い地域が原生地だからないと言い切る方もおりますが、原生地は確かに暑い地域ではありますが、高度や環境が違うので、比較が難しいと思っています。
 私は、高温の環境が原因で生育に支障がでている状態を高温障害という言葉を使ってしまうので、明確な症状をさしたものではなく、高温にともなうトラブルの総称で高温障害と使っています。
 写真の苗は、暑くなってきて、徐々に葉の周りの色が変化してきた苗です。直射日光に当てているわけではなく、葉焼けでもないのですが、暑くなってくると、日陰に置いている苗でも苗の色が変わってくることがあります。
 エケベリアを育てる上での病気や障害は、主に野菜の病気や症状を参考にしています。完全に一致はしないし、野菜も品種によって、発生する病気は違いますが、知識としては野菜の病気や障害は参考になります。
 野菜や稲も結構病気や環境による障害が多いです。

この苗は、曙斑か薬品かどうか様子を見ている苗で、成長する葉の先端が曙斑のように白くなる苗です。この苗は、直射日光があまり当たらない棚の奥に置いていたのですが、日差しでやられました。
 斑入りの苗は、この苗のように、葉の白く斑が入っている部分が日射しでやられて弱っていきます。元気な苗は途中で腐敗が止まるのですが、苗が弱っていると、葉が腐り、茎が腐りと苗全体がジュレて行く事があります。

写真のサブセシリス錦は、直射日光が当たる場所においている苗です。
その為、葉が日差しで葉焼けして変色してきています。
カットした部分から出てきた葉は白い斑が強い葉が多いです。
この苗は、斑が強い葉の方が葉焼けで変色せずに堪えています。
こんなケースもあります。
このケースは、苗が元気だからかなと思います。

全斑の葉の部分をカットして、根が出てきてから日射しにあてたとしたら多分すぐに葉が枯れて弱っていくと思います。

多肉植物は苗の大きさや元気の違いで、ストレスを与えても反応の違いが大きいです。

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