失敗事例

カビや菌に気を付けて

暖かくなってきて、エケベリアの生育時期になりますが、虫やカビ・菌の被害も同時に増えてきます。
温室内は、温湿度が高くなりやすいので、年間を通じてカビや菌が繁殖しやすい環境です。
冬の時期は外に胞子が舞ってないからか、被害は少ないです。暖かくなってくると、外から温室内にカビが飛んできて
弱っている苗などに付着すると、すぐに苗がだめになります。
苗に菌が忍び込むと1週間以内に苗全体に回ります。生長点まで菌が到達するとアウトです。
カビに侵された部分は取り除き、カビの胞子がなくなれば落ち着きます。
菌に侵された場合は、侵されていない部分までカットします。

カビに侵されてしまった苗

1棟目の温室に残していた苗です。2棟温室がありますが、1棟目の方が日当たりがよく、暖かくなってくると急激に温度が高くなります。風通しも悪いので、天窓やドアを開けておくのですが、外からカビや菌が入りこみやすく、これまでの感覚では冬以外は、この温室内に苗をおいてはいけないと思っています。
天井扇をつけたり、既に床板を外して、床から上昇気流があがっていますが、空気だまりができるとアウトです。
先週末に温室内の苗を外に出したのですが、置き場がないので一部の苗は温室に入れっぱなしでした。
去年同様に今年もカビに侵された苗が出てきました。
どのように広がるか、何日持つか経過観察中です。
外管理の苗はまだ被害はありません。
(私の利用している温室は、空間が狭いため、すぐに熱が籠ります。)

近くにあったおらいさんのブルーベリームーンも変色して、葉がぶよぶよしていました。先週末に見た時は問題なかったのですが、2~3日で一気に変化します。2苗やられていたので、多肉植物をおいていない場所に隔離しました。

室内管理でも被害を受けます。
室内で発根管理していたチワワエンシス錦も同じカビにやられて小さくしてしまいました。
始めは3㎜程度の蜘蛛の巣のようなものが葉の表面につきます。そのまま放置すると、他の葉にも広がり、蜘蛛の巣のようなものも徐々に広がってきます。その後葉の色が変色して葉が腐ってきます。1枚目の写真のように粉がつくってよりかは産毛が伸びているようにも見えます。
室内でも冬の時期は問題ないのですが、外が暖かくなったタイミングで風にのってやってくるようです。私の環境では温室内、室内の風通しが悪い時に発生します。
ファンとか回せばいいのですが、億劫で。

暖かくなってきた目安

子持ち蓮華は、暖かくなってくると成長をし始めるので育てていると、便利です。
ただし花を咲かせると一気に枯れてしまうので、子株を増やしておきます。ランナーが出てすぐにどんどん増えていきます。
購入時期を間違わなければ大丈夫です。開花の近い時期に購入するのはおススメしません。私は初めに1苗かってすぐに開花していなくなりました。
写真の子持ち蓮華は外管理のもので、まだ開いていません。
温室内の子持ち蓮華は1週間ちょっと前に開きました。
子持ち蓮華が開いたタイミングは、葉挿しが育つ時期になったとの合図とともに、カビや菌が来るタイミングと私はとらえています。

葉に水を残してしまって一部が腐った苗

冬の水やり後に、葉に水を貯めてしまっていたので、その部分から茎と葉を腐らせてしまった苗の現在です。
暖かくなると白いカビが発生しやすくなりますが、温室内は冬も暖かく、昼に直射日光が当たると25℃以上にすぐに上がるため、換気が悪い環境で、葉水を残しているとその部分から腐ってきます。
なので、水やり後に水を飛ばすのは私の環境ではマストですが、時間がないのでさぼったりすると、早いと翌日にはやられます。
すぐに見つけて、腐っている部分と茎も影響を受けていたら、カッターとかで切除します。
すぐに対応すれば浸食は止められますが、しばらくはこのような無残な姿となります。
1年経てば新しい葉がでてきてきれいな姿に戻ります。

私の都合と環境では、葉に水を残してはいけないので、根が安定したときは床面給水が無難です。
ただし、葉についた汚れや虫などを洗い流したいときは、葉の上から水をかけます。
それ以外の時に給水以外で水やりをする際は、これまでホースでざーっと水やりをした後にブロアで葉の上の水滴を飛ばしていたのですが、それも負担なので、
水滴飛ばしをしなくて済む水やりにできないか試行錯誤しています。

人によって環境は様々

地域、周囲環境などによって環境は様々なので、それぞれ被害を受けやすい原因が違います。
私の環境はカビや菌が繁殖しやすいので、当初はできるだけきれいな土を使うように心がけました。ただし、外管理の場合は、結局汚れてくるし、綺麗な焼き固めた土だと水やりのタイミングと相性が悪いので、生育なども鑑みて培養土を使うようになりました。
ただし、培養土を使うと、土でカビや菌、虫が発生しやすくなります。水やりのタイミングで菌が舞い上がって葉に付着してしまうこともあります。
定期的に薬品を使うなども考えられますが、そこまで甚大な被害はでていないので、していません。

私の環境はこんな環境なので、葉挿しを育てる場合も、葉を土にさすのは厳禁です。
土を綺麗なものを利用しても、そのうち空気中の菌やカビが付着するようです。条件がそろえば、水をあげた葉挿しの土の環境もカビや菌が存在することとなり、そのような環境に葉の根元をつけると、すぐに黒く変色して葉がだめになります。
また時期によって違いがありますが、根が出る前に水をあげると、葉が元気をなくして腐ってきます。
なので、葉挿しをする場合は、しばらくは土の上に置いておきます。(葉を土にささない)。
元気な葉であれば、空気中でも水の中放置でも根を生やしました。(色々試したのですが、結果的にその後の管理も含めて自分に合っているのは土の上放置で根がでてきたらそのまま小苗まで生育しています。)
根が出始めたら、根に水がつくようにする。(根が出たタイミングで土に挿すのも、腐るときがあるのでやめています。)
根が伸びたら、根の先端が土に入り土中で根が伸びるようにする。 という形で、葉の根元が土につかないように管理しています。
芽がでてきてある程度落ち着いたら、土に挿しこむことはありますが、その時は出た芽の下葉が数枚だめになることが多いです。
けど若い芽は比較的元気なため、抵抗力もあるので、水温が高くならない環境であれば、その後はずっと水を張った越水管理にしています。斑入り品種の葉挿しは同じようにすると、早く駄目になります。
そんな経験をして、徐々に対策ができてくると、次の年からはダメになる苗が一気に減ります。

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